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とかげ手帳

手帳の中身のおすそわけ

カフカ好きだよってはなし

 今まで『変身』しか読んでませんでした、すみませんカフカ氏。

 ということで今回はカフカの『城』のはなしをする。

 やっぱり『虐殺器官』の影響です。あとJ.G.バラードが残っている……。

 

 カフカ氏との出会いは小学5年までさかのぼる。近所に大型書店が出来たので、父と2人で行ったのだ。その時『変身』を見つけて面白そうだな、と思ったものの薄かったので分厚さを求めて『海辺のカフカ』にしたのでした。なんて小学生だ。(結局某はるきさんは好みの作家にならなかった)

 なんてどうでもいいことはおいといて。『城』のはなしですよ。

 古典を読んでる気がしないっていうのは『罪と罰』でも思っていた。外国の文学は難しい漢字が少なくて、日本の古典よりすらすら読める。

 社会の不条理がよく出てくるのだけれど、なぜか暗い気持ちにならない。Kが起こったことは変わらないから次の一手を考えようってスタンスだからなんだろうな。与えられたチャンスを何とかいい方向へ向かうように頑張ってるのが好き。

 主人公なのに感情の振りが激しくないんですよねえ。どこか冷めている。むしろ周りの人があーだこーだ言っている。村長の話とか女将の話とか第三者のわたしですら何言ってんだこいつ状態なのに、Kは我慢強いんです、ほんと。 

 記憶に残ってる登場人物は助手。二人で一人にされたくないのに一緒に動いちゃうのが良かったのかな。あとハンスくん。12歳という微妙な時期を見事に表してる。おとなのようなこどものような、あやふやな感じ。

 いろいろ言いましたが、カフカ好きです。淡々としているのに飽きないからすごい。面白い面白くないで言えば面白くはないけれど、止まらないんです。

 でも、これ未完なのだ。しかも絶筆ではなく放棄らしい。他の二作の長編も放棄している。

 カフカも放棄しているのだからわたしも放棄、なんてことはしませんよ。最後まで頑張ります。いくつもの放棄があって物語は作られているんだなあと実感しました。

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